東陽フェニックス中三OBが第3回全国コルトリーグ中学野球選手権大会に出場!
12月14日(土)に西武ドームで第3回全国コルトリーグ中学野球選手権大会が行われ、出場した江東ライオンズ、墨田ポニーに所属する中学三年生の東陽フェニックスOB三名が大活躍、それぞれの試合で持ち味を生かして勝利に貢献し、翌日行われる準決勝、決勝に駒を進めた。
この大会は、各地区のポニーリーグに所属するチームが予選を勝ち抜いて、全国から8チームが集まって行わるもの。中三、中二が出場する、まさに中学生としては最後の試合となる大会だ。関東地区からは、関東地区予選で優勝した墨田ポニーと準優勝の江東ライオンズの2チームが参加資格が与えられた。東陽フェニックスのOBは、墨田ポニーには、具志堅駿とキャプテンを務める渕上聖司、江東ライオンズには斎藤大地が、それぞれ中心選手として所属する。
その活躍を見に行くべく、この日は7時に集合して、東陽フェニックスの6年生を連れて西武ドームへ向かった。高速道路を順調に走り抜け、8時30分に西武ドームに到着、第一試合となる墨田ポニーと久留米ボーイズの選手たちが、キャッチボールを始めたところだった。
定刻通り9時に始まったこの試合、後攻の墨田ポニーでは、キャプテンの渕上聖司が3番ライト、そして具志堅駿が8番キャッチャーで先発出場した。0−0のまま進んだ試合は、4回裏に墨田ポニーがチャンスをつかむと、渕上聖司のタイムリーヒットなどで一挙3点を先制。さらに6回裏にも、またも渕上聖司がセンター横へうまく運ぶと、迷わず快足を飛ばしてツーベースとしてダメ押点を奪うお膳立て、先発ピッチャーの危なげないピッチングもあって4−0と快勝した。
続く第二試合は江東ライオンズと佐賀フィールドナインが対戦。東陽フェニックスOBの斎藤大地は8番キャッチャーで、もちろん先発出場だ。墨田ポニー同様に九州勢との一戦となった。ちなみに、来年からは、佐賀フィールドナインが所属する九州地区のジャパンリーグとポニーリーグが合併するそうだ。
この第二試合は、後攻の江東ライオンズが1回と3回に1点ずつ挙げて2−0とリードするも、4回表に反撃に遭い2−5と逆転を許してしまう。しかし、5回裏に1点を返してなおも一死満塁のチャンスをつかんだ江東ライオンズ。ここで迎えたバッターは、我が東陽フェニックスOBの斎藤大地、その斎藤大地は内野ゴロを放つと、ゲッツ−崩れとエラーの間にセカンドランナーもホームに還って同点に追いつく。
さらに5−5のまま迎えた7回裏にも、二死二三塁のサヨナラのチャンスに再び斎藤大地が打席に向かう。この場面でピッチャーが投じたボールがワンバウンド、ボールが転々とするうちに三塁ランナーがホームインして、江東ライオンズがサヨナラ勝ちを収めた。学童野球の頃から良くも悪くも面白いプレー、場面に絡むのが斎藤大地、この辺の強運というか巡り合わせが、彼が「持っている」と言われる所以か、それが中学野球でもまだ続いているようだ。
東陽フェニックスOBが所属する墨田ポニー、江東ライオンズともに勝って、翌日行われる準決勝へ駒を進めた。ちなみに、翌日行われた準決勝では、「頂上獲ってきます」とこの晩メールをくれた具志堅駿の墨田ポニーは、1−2で札幌東ポニーに惜敗して、残念ながら決勝に進めなかったが、一方、江東ライオンズは、一回戦の勝利に勢いづいたのか、強豪宜野湾ポニーを準決勝で3−0で降すと、決勝では札幌東ポニーに9−2で圧勝、見事優勝を飾った。敢闘賞には東陽フェニックスOBの渕上聖司が、選ばれたことを付け加えておく(素晴らしい!)。
中学野球最後の大会を、年末の2月に西武ドームで終えることのできた東陽フェニックスOBは、本当に幸せだと思う。この幸せを、さらなる飛躍への原動力に換えて、高校野球では2007年の玉井駿祐(関東一高)以来途絶えている、東陽フェニックスOBの甲子園出場を、是非、果たして欲しいと思っている。
頑張れ、東陽フェニックスOB! 頑張れ、東陽フェニックス!!
朝、駐車場へ到着すると、開会式を終えて道具を運んでいた東陽フェニックスOBの
斎藤大地が我々を見つけて駆けつけてくれた。体はデカくなったが、相変わらず可愛い奴だ。
第一試合の墨田ポニーと久留米ボーイズの一戦は定刻の9時開始。
東陽フェニックスOBのキャプテン渕上聖司を先頭に墨田ポニーの
選手たちが整列する。
中学野球最後の大会を年末の12月に、しかも西武ドームでできるとは
幸せな選手たちだ。
先発した3番ライト渕上聖司、8番キャッチャ具志堅駿の名前がスコアボードに
刻まれる。
内野に声をかける具志堅駿。学童野球時代からキャッチャーだったが、
もの凄く進歩した印象だ。持ち前の明るさはそのままに、リード、送球が
中学野球で思い切り鍛えられ、キャッチャーとしてチームを引っ張る存在に
なっているようだ。
俊足強肩を買われてライトの守備位置につく渕上聖司。
学童野球時代から、打席に入る姿に雰囲気があった渕上聖司。この試合でも先制打となる
タイムリーヒット、そして、ダメ押し点の足がかりを作ったツーベースを放った。特に、
ツーベースは躊躇なく二塁を狙った走塁が素晴らしい。相手の守備力と自分の走塁力を
計算しての積極的なプレーを見せてくれた。
ホームインしてベンチに戻り、チームメイトたちと盛り上がる渕上聖司。
おとなしい印象の強かった学童野球時代と比べると格段に気持ちも強くなった。
体もがっちりしてきた具志堅駿。この試合では快打は見られなかったものの、
予選では大当たりして最優秀賞を獲得した。
4−0と快勝してホームに集まる選手たちを迎える具志堅駿。
試合後、観戦していた我々に挨拶に来てくれた左から具志堅駿と渕上聖司。
隣の小6選手たちも、3年後には二人のように立派に育っているのだろうか。
第二試合は江東ライオンズ対佐賀フィールドナインの一戦。東陽フェニックスOBの
斎藤大地が8番キャッチャーでラインナップに並んでいる。
斎藤大地は元々強肩の選手、中学になって、さらに体もしっかりしてきて
パワーアップしたようだ。扇の要として、積極的に声を出していた。
打席に入る斎藤大地。5回裏の満塁のチャンスには、内野ゴロを放ったが、
相手のミスにも助けられ同点に追いつく一打となった。
斎藤大地の一打(?)で5−5に追いつき、試合は振出しに戻った。
最終回となった7回裏には二死一三塁で登場、盗塁で二三塁となり、
斎藤大地のバットに期待がかかった。
江東ライオンズがワイルドピッチでサヨナラ勝ちを収めたが、斎藤大地らしいと
言えば彼らしい打席だった。学童時代と変わらず、大事な場面でのプレーに絡むのが
彼の持っている運なのだろう。変わらんね。
東陽フェニックス時代の2011年3月6日に行われた送別大会閉会式で、
卒部記念メダルを首にかけ、送別大会で放った2本のホームランボールを
手にする渕上聖司。まだ細かったなぁ。でも野球センスは光っていた。
メダルをかじる具志堅駿、この明るさが彼の身上だ。しかし、この明るさは
決して軽薄なものではなく、大好きな野球を思い切りやるんだ、という決意の
裏返しでもある。ランニングでも常にトップ集団に食らいつこうとする姿が
今でも忘れられない。
ホームラン賞を手にする斎藤大地。学童時代から、芯に当たった時の
打球は目を瞠るものがあった。要は昔から言っているように平常心、そして
無用に考え過ぎないことが大事、タイミングを大切にして欲しい。