東陽フェニックスAチーム、辰巳シーレックスと練習試合!7月25日(日)の午前中に辰巳球場にて、地元の辰巳シーレックスと練習試合が行われた。
この日も朝から猛暑、真夏の太陽が照りつける中、9時過ぎからプレーボール。久しぶりの辰巳球場であるが、トイレも新しくなって結構リニューアルされている。グラウンドもよく整備されていてピカピカだ。
東陽フェニックスの先攻で始まった試合は、小指の骨折も癒えて久しぶりの復帰となったキャプテン渕上聖司が、いきなりセーフティバントを試みる。自分で考えて、自発的にプレーする創造的なプレースタイルが私は好きだ。ケガの間は、自分が復帰して最初の打席に立ったら何をしようと考えるもの、彼も一生懸命考えてきたはずだ。それがこの初球セーフティバントだったのだろう。ファウルになったとはいえ、この積極的なプレーは彼の成長を示している。
その渕上聖司が、三球目をシャープなスイングでセンターへ打ち返し、復帰後最初の打席で復活をアピールした。ここで一気に初回から行きたいところだが、その後が続かないのが東陽フェニックスの目下の課題だ。渕上聖司が盗塁で三塁まで進むも、後のバッターが簡単に打ち上げてしまい点が取れないという、前半戦を象徴する拙攻を見せてしまった。
嫌な流れを引きずるように、その裏、先発の浅川由樹が先頭にストレートの四球を与えてしまう。しかし、このピンチをバックが救う、一死二塁となった後、三番バッターの打球はライトへのフライ、これを好捕したライトの5年生山岸廉也が、すぐさま二塁へ送球、エンドランでスタートを切っていたランナーは帰塁できずにダブルプレーの完成だ。山岸廉也は、このところ守備、打撃で著しい成長を見せている選手。練習にも身を入れて、最後まであきらめずに頑張っている。やはり練習はウソをつかないとつくづく思う。野球の神様は見ているよね。
ピンチを逃れた東陽フェニックスの2回表の攻撃。ここでこのところマメを作りながら、一生懸命にバットを振り込んできた成果が爆発する。先頭の5番具志堅駿が、2ストライクと追い込まれながら、強いスイングで左中間へ会心の当たりのホームランを放つ。準備を早めにするフォームに取り組んできた努力が実った形だ。
そしてここから東陽フェニックスの怒涛の攻撃。6番の浅川由樹がライト線へヒット、三塁を欲張ってアウトになるも、しっかりと引っ張る当りを打つことができた。このアウトに意気消沈することなく、7番中瀬将輝がセンター前、8番山岸廉也がレフトへ2塁打、9番湯沢直也がレフト前ヒットと下位打線がつなぐ。そして極めつけは、トップに返った渕上聖司のミサイル弾のような当りがセンターを襲いタイムリー3塁打、さらに斎藤大地のヒットなどで、この回、大量6点を挙げることができた。
久しぶりのビッグイニング。ビッグイニングを作られることが多かった東陽フェニックスが、相手のエラーではなく打って得点できたことが収穫だ。全員で一生懸命にバットを振ってきた結果が、しっかりと試合で出せたことが嬉しい。
その後、4回表には、9番の湯沢直也が四球で出塁し、盗塁、阿部亮介の内野ゴロの間にホームへ還ってノーヒットで1点。上位につなげる彼の9番打者の働きは素晴らしかった。7回表には、渕上聖司が右中間へ特大のホームランを放ち、小技、大技で中押し、ダメ押しもすることができた。
また、投手陣も、初回もたついた浅川由樹が次の回は三者凡退に、続いてリリーフした斎藤大地が、ランナーを許すも、バックも良く守り立てて4イニングを無失点、そして最終回は、渕上聖司が、先頭にヒットを打たれ、立ち上がりを攻められるも、キャッチャーの具志堅駿が盗塁を阻止、後続を抑えて8−0で勝利した。
この試合、スクイズの失敗、サインミス、コーチャーの指示不足など、まだまだ課題もたくさん残った。しかし、このところミスからの無駄な失点、つなぎの野球ができず得点できないことなどが原因で、つまらない負け方をしていた東陽フェニックスであったが、この試合に限っては、しっかり守り、ピンチをしのいだ後は、めぐってきたチャンスをものにすることができたようだ。何よりもビッグイニングを作れたこと、目立った失策がなかったこと、相手をゼロ封に抑えたこと、が良かった。これも一生懸命に取り組んできた練習の成果の表れだろう。練習はウソをつかない。この言葉を信じて、このひと夏思い切り自分自身を鍛え抜いて欲しい。
練習はウソをつかない! 一生懸命にやってみよう!! エンジョイ!!!
2回表の猛攻の口火を切るホームランを左中間に放った具志堅駿。彼のスイングの速さはチームでもトップクラス。タイミングを考えよ!
先発の浅川由樹。前回の深川ホークス戦では、負け投手になったものの100球完投を果たし、体力も随分とついてきた。左に小さく見えるのは、この試合、好守に光るプレーを見せた5年生の山岸廉也。
2番手として4イニングを無失点に抑えた斎藤大地。気持ちが出すぎて上半身に無駄な力が入ってしまうところがあるが、投げるボールの力は素晴らしい。ピッチングもバッティングも下半身からだ!!
セカンドでは好守、また、9番バッターとして、つなぎの役目も十分に果たした湯沢直也。彼の活躍で東陽フェニックスの得点力は上がる。チームの得点王をめざせ!!!
手前からサードの5年生中瀬将輝、ショートの阿部亮介、センターの具志堅駿。この試合、斎藤大地と渕上聖司がバッテリを組んだ関係で、具志堅駿はセンターを一時守った。具志堅駿のセンターは、エラーも一つあったが、ダブルプレーも取ったので一応合格点(いつもと逆の眺めもなかなかでしょう)。
途中から出場したライトの奥島哲。前日の練習では、暑さに負けて早退したが、この日は元気良くファーストコーチャーも務めた。やはり声が出るのが元気の証拠。
完全復活のキャプテン渕上聖司。この日は、ショート、キャッチャー、ピッチャーをこなし、打っては、4打数3安打、一塁打、三塁打、本塁打を放ち、あわやサイクルヒットの猛打賞。ケガを克服して心身ともにたくましくなったようだ。
このところ太平洋高気圧がどんと関東地方を覆っているため、立派な入道雲が現れた。まさに夏本番。暑い夏が子供たちを大いに鍛える(熱中症には注意しましょう)。