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東陽フェニックスのグランド納めと冬の朝練スタート

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東陽フェニックスのグラウンド納めと冬の朝練スタート!

12月23日(木)の天皇誕生日の祭日、穏やかに晴れたこの日が東陽フェニックスの2010年最後の練習日となった。

練習終了後、若洲球場に子供たち、スタッフとご父母の皆さんが集合し、グラウンドと野球の神様に今年一年の感謝を込めてグラウンド納めが行われた。また、冬休みがはじまった12月25日からは、木場公園で恒例の朝練がスタート。一周1キロちょっとを4周走るのだが、だいたい5キロを速い子どもは25分台で完走する。ちょっと大人の私でも必死にならないと追いつけないスピードだ。

きっと朝練に参加した子供たちのさらにたくましくなった姿を、2011年の初練習では見ることができるだろう。今年一年お疲れ様でした!来年もどうぞよろしくお願いいたします!


斎藤監督から今年の活動が総括された。今年はA、B、Cすべてのクラスで表彰台に上がることはできなかったが、この悔しさをバネに2011年は飛躍して欲しいと願っている。野球が上手になるには、まず野球を好きになること、そして休まずに続けることが大切だ。


グラウンドと野球の神様に感謝を込めて2010年最後のグランド挨拶。そして、来年の飛躍を誓って全員で手締めを行った。


野球ができるのは、お父様、お母様の理解とサポートがあってこそだ。早起き、弁当作り、洗濯にお当番と応援、一年間のサポート、本当にお疲れ様でした。引き続き来年のサポートもどうぞよろしくお願いいたします。


グラウンド納め終了後は、おやつのシュークリームを頬張る。ご馳走様でした!


中学チームの江東フェニックスは12月26日(日)まで練習。来年こそは先輩がなし得なかった都大会出場を果たして欲しい。期待しているぞ!


12月25日から始まった東陽フェニックス恒例の朝練には、中学生、高校生OBも参加してくれた。私も彼らと久しぶりに走って倒れそうになった(実際に1回ころんだのだが)と同時に、彼らの成長をとても頼もしく感じた。彼らの健闘を心より祈っている。28日に来てくれたメンバーをご紹介。左から関澤俊樹さん(中央学院高校1年)、仲田義笈さん(鹿児島実業高校1年、硬式野球部)、小林雄士郎さん(二松学舎大付属高校3年、2011年4月からは清和大学(千葉大学リーグ1部)に進学して野球を続けるそうだ)、私、北口理人さん(慶応義塾高校2年、硬式野球部)、中瀬有華さん(深川四中1年、江東ライオンズ)。また、倉島亮太さん(蔵前高校2年、軟式野球部)、北口健瑠さん(東海大浦安中2年、野球部)や村田尚也さん(深川四中1年、江東フェニックス)らも参加してくれて朝練を盛り上げてくれた。


12月31日の大晦日の日にも、東陽フェニックスの現役の子供たち、OBが元気に参加した。後列左はいつも朝練をサポートしてくれている伊藤Cチーム監督だ。どうもありがとうございます。




2010.12.24 Friday 18:00 | comments(0) | - | 

真下投げの伊藤博一先生の捕球調査に江東ライオンズ(ポニーリーグ)、東陽フェニックスが参加

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真下投げの伊藤博一先生の捕球調査に江東ライオンズ(ポニーリーグ)、東陽フェニックスが参加!

12月19日(日)の午後に江東ライオンズ球場にて、真下投げの伊藤博一先生(帝京平成大学講師)が行う捕球調査に、東陽フェニックス、ポニーリーグ(中学硬式野球)の江東ライオンズの選手たちが参加した。

「心臓震とう」という言葉をご存知だろうか。成長期の野球指導において肩や肘などの運動器のケガは以前から大きな問題になっているが、最近、「心臓震とう」という運動中の子供たちの突然死に関する新たな問題がクローズアップされている。

「心臓振とう」とは、医学的には「前胸部に加えられた機械的刺激により発生した心停止」と定義されている。心電図上のT波の頂点から15ミリ秒から30ミリ秒のタイミングで、前胸部に強い衝撃が加わった時に、高い確率で心室細動が誘発される。心室細動になると、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液が送れなくなってしまい、いわゆる心停止という状態になる。「心臓震とう」は、治療が遅れると死にいたることもある恐ろしい状態を意味する。心室細動を起こした場合は、心肺蘇生法(いわゆる人工マッサージ)やAEDによる蘇生が必要となる。

この「心臓振とう」の発生を疫学的に調査すると、前胸部への強い衝撃が加わる原因の半数以上が野球とソフトボールだったそうだ。特に筋骨格がまだ発達途上にある小中学生に起こる可能性が高い。もちろん頻繁に起こることではないが、「心臓振とう」に対する知識、治療法、そして予防法を覚えておくことは野球に関わる者として必要なことだろう。

伊藤先生は、こういった背景を踏まえて、予防法として捕球動作に着目し研究を進めている。無理に強い打球を胸で止めた場合に「心臓振とう」を誘発する可能性が高い。もちろんボールの改良やプロテクターの着用も考えられるが、まず捕球により「心臓振とう」の可能性を極小化し、なおかつ合理的な捕球を覚えることによって次の送球動作にスムーズには入る、ということを多くのデータを集めて実証しようと試みている。その研究に東陽フェニックスの5、6年生と江東フェニックスの中学1年生が参加した。

測定内容は、時速約50キロのボールを、正面やや後方からフォアハンド、バックハンドで捕球して一塁方向へ送球、また、右側方からのボールに対してフォアハンド、バックハンドで捕球して一塁方向へ送球、という2ヶ所、2種類の捕球法において、捕球率、捕球から送球までの時間(高速カメラ使用)が測定された。

結果は伊藤先生からすぐに送られてきたが、今までの数百例のデータと同様な結果が得られたそうだ。つまり、後方からの場合は、フォアハンド、バックハンドともに数字的には同等、側方からは、明らかにバックハンドが捕球から送球までの時間が有意に早かったとのこと。また、側方からのフォアハンドには、今までのデータと同様に、グラブが閉じにくい、握り直しが多い、送球の態勢が悪い、グラブの土手に当てる、無理に両手で取りに行って右手にボールを当ててしまう、などの欠点が浮き彫りなったそうだ。

これらの結果から、合理的な捕球から送球、という観点からもバックハンドの有用性が理解できるが、もちろん冒頭に述べた「心臓振とう」予防の観点からも、バックハンドは推奨されるとのこと。伊藤先生によると、さらにご協力いただくチームのデータを追加して、今年の学会で大きく発表するそうだ。

ちなみに伊藤先生の正しい「からだの正面」という定義を紹介すると、「打球の軌道」に対して胸部を正対させるのではなく、ファアハンド、バックハンドのように「打球の軌道」に対して半身になり、「捕球のポイント」に対して胸部を正対させること、つまり、体は正面から見ると半身だが、ヘソはボールに対して正面を向いている状態のことを言う。これが合理性のみならず、「心臓振とう」予防のための安全な捕球法ということだ。

私の世代だと、「正面に回れ」、「胸で止めろ」を合言葉のように言われてきたが、無理に体をボールの軌道に対して正対にさせるのではなく、合理性と「心臓振とう」予防の二つの観点からもっと「からだの正面」でのファアハンド、バックハンドに取り組まなければならないだろう。

しかし、日本では、バックハンドのことを「逆シングルキャッチ」と言っていて、何となく「逆」という文字に惑わされて良いイメージがないのかもしれない。米国の高校でエンジョイ・ベースボールを経験した長男によると、彼の高校のオレゴン州立大学(野球界では名門中の名門)出身のコーチや、彼の大学でのヘッドコーチ(現在手腕を買われてオレゴン州立大学のコーチに転進)もバックハンドを選手たちに厳しく指導していたそうだ。彼らの場合は、捕球からリリースへの合理性が100%勝っていると思うが、足の速い選手を刺すためにもバックハンドは必須の技だ。また、無理にボールの軌道に正対させて捕球するのではなく、投げやすさを考えて半身でのフォアハンドキャッチももちろん推奨している。要はランナーをアウトにする、という目的で考えれば自ずとそのような形になるのだろう。今の日本選手がメジャーであれだけ活躍しながらもショートになるのは無理、と言われているのは、体力だけでなく案外小さい頃からの野球教育にも原因があるのかもしれない。

ちょっと話が逸れてしまったが、これを機会に、「心臓振とう」の予防のためにも、胸でボールを止める、という危険な捕球指導は止めて、軽快なフットワークで「打球の軌道」に対して素早く半身になって、グラブを柔らかく使ってフォアハンド、バックハンドで確実にボールを「からだの正面で捕球(ヘソをボールに向ける)」し、流れるようなプレーでランナーをアウトにする、という胸のすくようなプレーができるように子供たちにも接してみようと思う。

最後に、今回はグラウンドや用具をご提供いただきました江東ライオンズ様に、心より厚く御礼申し上げます。

また、いつも貴重なアドバイスや気づきを与えていただき、時には、肩や肘を痛めた東陽フェニックスの子供たちのケアにも手を貸してくださる伊藤博一先生とスタッフの皆様の益々のご活躍、ご発展を心よりお祈り申し上げます。

参考文献:Training Journal 2010年10月号、11月号


捕球調査の準備をする伊藤博一先生と日体大の大学生アシスタント。捕球までの距離、送球までの距離は学童、中学生で異なる。今までの日本の野球教育は、指導者の経験や精神論で語られることが多かったが、伊藤先生らの研究グループは、豊富なデータを活用して科学的なアプローチで野球教育を変革しようとしている。


伊藤先生の事前説明に耳を傾ける東陽フェニックス、江東ライオンズの選手たち。


手動式のピッチングマシンから時速約50キロのボールが放たれ、選手は所定の位置からフォアハンド、バックハンドで捕球、送球する。そのプレーを高速カメラで撮影後、解析を行う。


プロテクターをつける服部ビラル、このプロテクターだとプレーの邪魔になりそうだ。やはり、「心臓振とう」の予防には、捕球の改善が早道だろう。また、起こったときの対処として、人工マッサージやAEDの使用法も知っておきたい知識だ。


後方からフォアハンドで捕球する江東ライオンズの選手。


側方からバックハンドで捕球する奥島哲。


捕球調査終了後に伊藤博一先生(左端)とアシスタントの学生さんと記念撮影。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




2010.12.24 Friday 17:57 | comments(0) | - | 

江東フェニックス、一期生の卒部式

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江東フェニックス、一期生の卒部式!

12月18日(土)に江東フェニックスの一期生たちの卒部式が盛大に東陽町のホテルで行われた。

江東フェニックスとしては初めての卒部式、いろいろな壁を乗り越えてついに彼らもフェニックスを旅立って行く。私も学童時代から知っている子供たちばかりなので感慨深いものがある。楽しかったこと、辛かったこと、いろいろあったと思うが一つのことを作り上げ、やりとげた達成感は、まさに彼らの財産となるだろう。

卒部生6人とも高校進学後も野球を続けるとのこと、残念ながら中学時代は念願だった都大会出場はならなかったが、高校生になっても日々の練習を大事にして、さらに自分たちの夢に向かって行って欲しい。

「忍耐」

学童時代からフェニックスで学んで欲しかったことだ。是非、このスピリットを心に刻んでおいてくれ。そして、文豪夏目漱石も「真面目とは真剣勝負のこと」と言っているが、この真面目こそが君たちの長所、強みだと思う。高校生になっても決めたことに対して常に真面目に、そして真剣勝負を挑んでくれ。

君たちの今後の健闘と益々の活躍を心より祈念している。

またグラウンドで会うことを楽しみにしているぞ!


栗本コーチの先導で入場する卒部生たち。いよいよ江東フェニックス一期生たちの卒部式のスタートだ。


村松代表が最初に開会のご挨拶。卒部生たちも神妙な顔つきだ。


村田父母会長の音頭で乾杯。卒部生たちもジュースで乾杯だ。みんな随分と立派になった。


塚田監督のご指名で、卒部生たちがそれぞれお礼の言葉を述べる。トップバッターは増間陵太。学童時代からキャッチャーとしてチームを牽引してきたが、このとぼけた感じが何とも言えない柔らかい雰囲気を周囲にかもし出す。


浅川拓実はピッチャーとして、そして外野手としても活躍。学童の時は、通常、兄に連れられて同じチームに入るが、彼の場合は、弟に連れられて東陽フェニックスに入部、そして江東フェニックスへと進んだ。1年生からメッセージとともに記念品を受け取る。


栗本善史は父に感謝の言葉を贈る。手のかからないようで案外手のかかる野球小僧だっただけに(私の印象だが)、父母への感謝の言葉には実感がこもる。ピッチャーとしてタフな活躍を見せた。


こちらも学童時代は、結構手のかかった印象の強い宮崎崇史、母へ心からの感謝の言葉をかけていた。一見ヌーボーとしてはいるが、やる時はやる男だから心配はしていない。男の子はどこかで必ずスイッチが入るものだ。


吉岡憲生は、学童時代に秩父へ転向したが、さらに野性味に磨きをかけフェニックスに帰ってきた。ボールへの対応は素晴らしい。またぶっきらボーに見えるが、心優しい後輩思いのプレーヤーだ。


思うところがあるのだろう、少し涙目のキャプテンの村田周平、苦しいことは腹にしまい込める寛容さを持つ信頼の厚いキャプテンだ。一人で背負い込まなければならない大変なこともあったろうが、「いま、ここ」を大事にして折れそうな心を鼓舞しながら乗り切ってきたように思う。皆がお前に感謝しているよ、そして君も皆を信じていたよね、ありがとう。


メッセージとともに記念品を卒部生たちに贈った1年生。彼らにも卒部生たちのスピリットが深く浸透しているようだ。困った時は先輩に何でも相談せよ。


壇上に上がり卒部生への思いを語る2年生。彼らにも卒部生たちの熱きメッセージが伝わっているようだ。不屈の精神を継承しようぜ。


2年生のメッセージを聞きながら熱い涙を流す卒部生たち。それぞれの思い出が交差するのだろう。


今までサポートしてくれた母に感謝の印の花束を贈る。卒部生たちが高校生になっても早起き、弁当作りと洗濯に、暑さ寒さも省みずの応援、どちらが選手か分からない生活がまだまだ続きます。私の家内によると、高校野球終了とともにやたら暇になるそうですので、お子さんとともに今のうちにメチャクチャ楽しんでください。


キャプテンナンバーの10が村田周平から2年生の前川新キャプテンに受け継がれた。前川新キャプテンには、彼らしいキャラで新しいキャプテンシーを作り出して欲しい。


村田父母会長より村松代表へ記念品のバットが贈呈された。「飛び」で名高いBEYOND MAXだ。これは来年はバッティングで優勝を狙えるか。


衆議院議員の柿沢幹未途さん(みんなの党)も卒部生たちにエールを送ってくれた。


卒部生とともに締めの挨拶をする塚田監督。彼らとの思い出を胸に、来期に向けたチーム作りが始まる。


卒部式の最後は、参加者全員で卒部生たちを送り出す。応援団長の佐久間さんからも卒部生たちにねぎらいの言葉をかけていただいた。


江東フェニックス全員で記念撮影。益々の発展を心よりお祈り申し上げます。


ここからは卒部生たちの思い出のアーカイブスを数枚ご紹介。2005年の関団連朝日旗争奪大会の開会式でのスナップ(千葉マリンスタジアム、2005年4月)。彼らが4年生の時だ。


これは2006年12月に行われた納会の時のスナップ。まだ小学5年生だ。


2008年3月の東陽フェニックスの卒部式。そして江東フェニックスが誕生した。


2008年4月の江東大会開会式で行進する江東フェニックスの選手たち。9人ギリギリだった。塚田監督がまだまだ大きく見える。


2008年5月に撮影。練習用のユニフォームにも初々しさが漂う。彼らが江東フェニックスの歴史を作り上げてきた。




2010.12.24 Friday 17:54 | comments(0) | - | 

東陽フェニックスAチーム、リトルフィッシュ(足立区)と練習試合

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東陽フェニックスAチーム、リトルフィッシュ(足立区)と練習試合!

12月12日(日)の昼過ぎから、夢の島球場にてリトルフィッシュ(足立区)と練習試合2試合を行った。第1試合は、ともに6年生中心のチーム、第2試合は5年生を主力にしてチームが組まれた。合同でノックを受けるなど、東陽フェニックスの子供たちにとっては、とても刺激的な一日だった。

試合経過を振り返ると、第1試合は、初回、先攻東陽フェニックスのトップバッター具志堅駿が、ライト線へ二塁打を放つと、2番の阿部亮介がライト前ヒットで早々に先取点を挙げる。さらに3番の斎藤大地もレフト前ヒットで無死1、2塁とチャンスを広げたが、走塁ミスなどもあって、後が続かず1点のみで攻撃を終了。

その裏、リトルフィッシュもすかさず反撃。先発の斎藤大地が先頭バッターを死球で歩かした後、内野の凡ミス、四球などで二死2、3塁の場面で、打ち取ったかに思えた当たりを内野の送球ミスで二者生還、1−2とあっさりと逆転を許してしまう。守りが身上の東陽フェニックスにとっては手痛いミスだ。

2回、3回は、両チームともに無得点だったが、試合が動いたのは4回裏のリトルフィッシュの攻撃。6番に三塁打を打たれると、次打者にはセンター前に落とされて1失点。さらに二死から先頭に打順が帰ると三連打を浴びせられ2点を追加、1−5とリードを広げられてしまう。この三連打は、どれも内外野の間に落ちる当たりだったが、斎藤大地の球威のあるボールを、そこまで運ぶリトルフィッシュの打線に脱帽するしかなかった。

5回、6回にも1点ずつ追加点を奪われ1−7と完全に劣勢の東陽フェニックス。また、5回表からスイッチしたピッチャーの速球を打ちあぐみ、ランナーも出せない状態が続く。

そして迎えた7回表、ここから東陽フェニックス打線がようやく火を吹く。まず、先頭の斎藤大地が四球を選ぶと、4番のキャプテン渕上聖司が左中間へ2ランホームランを放ち3−7と反撃ののろしを上げる。

続く5番の早坂怜が内野エラーで出塁すると、6番の浅川由樹がうまく外角球を流し打ってチャンスを広げる。一死後に、8番の5年生鈴木衛が粘って四球で満塁。ここで代打で登場した5年生高橋広佑は、なんと押し出しのデッドボール。流れが一気に東陽フェニックスに向かう。この満塁の好機に、一番の具志堅駿が、起死回生の7−7の同点となる走者一掃の三塁打を左中間に放つ。

そして逆転となる1点を、2番の阿部亮介がスクイズでもぎ取る。彼は、夏の横浜遠征で、絶好機にスクイズを失敗してしまい、これが響いてチームを勝利に導くことができなかったが、そのお返しとばかりに、最高のスクイズバントを決めることができた。これを成長と呼ぶのだろう。

7回裏は、前の回からリリーフした渕上聖司が、同点のランナーを背負いながらも要所を締めて、結局この試合は、8−7で逆転勝利を飾ることができた。最終回に、6点差を引っくり返したこともさることながら、本当に久しぶりに、打って勝った試合となった。

5年生中心で臨んだ第二試合は、Bチームキャプテンの中瀬将輝が先発。2回裏に四死球と長打など3点を失うと、3回裏にも四球と長打で1失点、0−4と点差がついてしまう。

対する東陽フェニックス打線は、この日、大当たりの具志堅駿の右中間3塁打一本のみで抑えられていたが、ピッチャーが変わった4回表に追撃開始。一死後に、鈴木衛が試合ではじめてのヒットをライトへ飛ばすと、山岸廉也が内野エラーで出塁。さらに具志堅駿が、ライト前ヒットで続いて満塁のチャンスを演出。ここでようやく当たりの出てきた阿部亮介が、右中間へヒットを放ち、二者が還って2−4となる。

次打者の代打仲田愛加が四球を選んで再度満塁の場面で、動揺したのか相手ピッチャーが悪投して1点追加、3−4と1点差まで迫る。しかし残念ながら反撃もここまで。相手ピッチャーの気迫が優ったのか、この好機に二者が打ち取られ3−4のまま時間切れで試合終了。

二連勝とはならなかったが、第二試合も粘り腰を見せることができた。小粒な打線ながらも、コツコツとつないで行けば点を取ることができる、ということを子供たちも実感できた試合だったのではないだろうか。どんな展開になっても決してあきらめずに前へ進む、ということを常に実践してもらいたいと思っている。

逆転て気持ち良いよね!劣勢に立たされても決してあきらめるな!!楽しもうぜ!!!


両試合ともに出場した早坂怜だったが、彼のパワフルなバッティングを披露することができなかった。次は頼むぜ!


先発した斎藤大地。この日は制球がままならず球数も多かった。つまりながらも外野に飛ばされ7失点、しかし味方打線の奮起でこの点差を引っくり返してもらった。


セカンドゴロをさばく湯沢直也。もっと前へ、そしてもっと素早くボールに反応しよう。


ファーストへ送球するサードの阿部亮介。随分と肩も強くなってきた。バッティングの調子も上がってきたぞ。


7回の猛攻の時に、うまく外角球を流し打った浅川由樹。これができるようになると打率もアップするぞ。


5年生の鈴木衛は、第一試合では粘って四球を選び、逆転のお膳立てに一役を買った。第二試合では、ライトへ初ヒットを放ち、前日のライトフライの処理とともに日々新しい経験を積んでいる。野球って楽しいよね。


両試合で6打数5安打と大当たりの具志堅駿。第一試合では、最終回となる7回表に同点打となる三塁打を放った。サードへ爆走中。


第一試合で初回に痛恨の2点タイムリーエラーをするも、7回表に逆転の口火を切る2点ホームランを左中間に放ったキャプテン渕上聖司。最終回は彼が締めた。いつも言ってるように、失敗OK、チャンスは必ずまた巡って来る。


第二試合で先発したBチームキャプテンの中瀬将輝。小柄ながら、なかなか球威のあるボールを投げる。この冬いかに鍛えるかでエースになれるかどうか決まるだろう。


第一試合ではライト、第二試合では4番レフトを任された5年生の山岸廉也。彼のバットがいつ火を吹くか、とても楽しみにしている。


第一試合では、代打で値千金のデッドボール(?)、第二試合ではサードを守った5年生の高橋広佑。内野の動きとしては、まだまだのレベルだが、中瀬と同様に、磨きをかければ素晴らしい選手になるだろう。


仲田愛加は、前日に足にマメができてしまい(ピッチャー頑張りすぎたか)、先発出場は逃したが、第二試合の最終回となった4回表に代打で登場、四球を選んでしっかりと後ろにつないだ。


足立区の強豪リトルフィッシュとは、お互いのグラウンドで、いつも練習試合を楽しんでいる。本日は、遠いところわざわざ来ていただき、どうもありがとうございました。バナナとても子供たちが喜んでおりました。ご馳走様でした。来年もお付き合いいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。




2010.12.15 Wednesday 15:38 | comments(0) | - | 

東陽フェニックスBチーム、ひまわりレンジャーズと練習試合

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東陽フェニックスBチーム、ひまわりレンジャーズと練習試合!


12月18日(土)の午後から夢の島球場にて、ひまわりレンジャーズ(城東地区)と練習試合が行われた。

先攻東陽フェニックスで始まった試合は、相手投手の立ち上がりの乱れから満塁のチャンス。しかし、押し出しの一点しか取れず、大量得点の好機を逸してしまう。チャンスを逃すと大体ピンチが巡って来るものだが、その裏、先発の村田礼央が持ち前の制球力を発揮して、打ち取るピッチングを展開、バックもリズム良く好守で応え無失点に抑える。

東陽フェニックスは、3回まで無死のランナーを送り出すも、あと一本が出ず、なかなか追加点を挙げられない。村田礼央が、この間もしっかりと自分の投球で、ひまわり打線を抑えていただけに惜しい攻撃を続けてしまった。

しかし、村田礼央は成長した。ちょっと前まで、自らの四球や味方のミスから、簡単に崩れることが多かったが、富岡大会の初勝利以来、何かをつかんだのだろう、冷静なピッチングを心がけるようになった。兄の村田周平や村田尚也と同じように、彼も東陽フェニックスのエースをめざして欲しい。

4回裏からは、マウンドへ仲田愛加が上がるが、毎回のチャンスをものにできなかった東陽フェニックスに、ついに野球の神様も堪忍袋の緒が切れたか、ゲームの流れはひまわりレンジャーズに移り、1−2と逆転を許してしまう。さらに、次の回もひまわり打線の猛攻と、緊張の糸が切れたせいか、今まで堅守でピッチャーを守り立てていた東陽フェニックスの守備も大きく乱れ、相手にビッグイニングを作らせてしまった。

ゲームには必ず流れがある。自分たちに有利な流れの時に、しっかりと得点を挙げておかないと、しっぺ返しをくらうことは良くあることだ。また、悪い流れの時には、粘って耐えて相手に得点を与えず、自分たちの好機を待つことが大事。まさに今回は、ひまわりレンジャーズの粘りの野球に好機を何回もつぶされ、じれたところを一気に試合を引っくり返されてしまった典型的な負けパターン。

Bチームにとっては、とても良い経験になった試合だったろう。Aチームになれば、長いイニングを戦わなければならない。来春の江東大会に向けて、さらにハードな練習をしつつ、練習試合で多くの経験を積んでもらいたい。

失敗Ok! いろんなことを経験するぞ!! プレイすることを思い切り楽しめ!!!


初回の攻撃で、死球をくらうキャプテン中瀬将輝。この日は、好守で何回もピンチを救ったが、大事な時に打てず、守れず、キャプテンの責務を果たすことができなかった。以前よりは、闘志を前面に出すことができるようになったがまだまだだ。



ファーストで先発出場した4年生の青嶋啓人。貴重な左投げ左打ちだ、中軸を任されるバッターに早く育って欲しい。


先発した村田礼央。富岡大会での初勝利以来、何かをつかんだのだろう、落ち着いたマウンドさばきを見せる。この冬にパワーを付けて、さらに制球に磨きをかけてもらいたい。


ライトの鈴木衛。この試合、彼のところに飛んだフライをしっかり処理することができた。次はスーパープレーに期待する。


試合の序盤はセカンドで堅実なプレーを連発。ピッチングでは、甘いボール痛打され、逆転を許してしまったが、すべて打たれた結果の失点だ。課題のコントロールにも、徐々に自信がついてきたようだ。


ひまわりレンジャーズには、いつも練習試合でお世話になっている。またよろしくお願いいたします。照明の向こうには、500メートルを超えたスカイツリーがかすかに見える。


キャッチャーで先発出場し村田礼央を好リード、その後はセンターを守って大飛球を好捕した高橋広佑。


4年生ながら、リードオフマンを任されているサードの佐能虎太郎。悔しさはプレーにぶつけようぜ。


飛距離では、Bチームで一、二を争う山岸廉也。このパワーをうまくボールに乗せて欲しい。


仲田愛加の後を継いでマウンドに上がった4年生の鳥居稔太。表情を変えずにピンチに立ち向かうプレースタイルが好感される。


ベンチで応援する子供たち。試合に出ても出ていなくても、しっかりと応援することは、とても大事なことだ。ジャージ姿は新人の岡林だ。


この日は3年生以下の子供たちも夢の島球場で練習。夕日を浴びて、顔もピカピカだ。




2010.12.14 Tuesday 10:12 | comments(0) | - | 

東陽フェニックスがテレビ東京の「出没!アド街ック天国」で紹介

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東陽フェニックスがテレビ東京の「出没!アド街ック天国」で紹介!

12月5日(日)の午前中に、夢の島球場にて東陽フェニックスが、テレビ東京の取材を受けた。

これは、毎週土曜夜9時から放送されている「出没!アド街ック天国」という番組で、東陽町が特集され、その中で、東陽町出身のボストン・レッドソックス松坂大輔投手を紹介、彼の出身チームである東陽フェニックスが取り上げられることになったためのもの。

松坂大輔さんが、西武入団、そしてボストン・レッドソックスへ移籍した時にも何回か取材を受けた記憶があるが、それ以来の取材ではないだろうか。

カメラを向けられた子供たちは、気負うこともなく、いつも通りの練習風景。さすが今どきの子供は、テレビの取材くらいでは驚かないのだろうか。練習後のインタビューでは、キャプテンの渕上聖司に加えて、ジャンケンで勝ち抜いた6年生3名が登場。好きな選手は?の質問に、「松坂」と答える子供もいれば、「巨人の山口」との子供もいて、空気が読めないのか何なのか、とにかく個性があってなかなかの受け答えだった。

今回のテレビ東京の取材は、来年1月29日(土)の夜9時からの放送分だそうだ。是非、ご覧になってください。


テレビ東京のインタビューを受ける東陽フェニックス元代表の千葉さん。ボストン・レッドソックス松坂大輔さんの学童時代の話を披露していた。千葉さんには、いつも東陽フェニックスの応援に駆けつけていただき大変感謝している


いつもどおりの練習風景を取材。この日はお天気も上々だった。ファーストは奥島哲、一塁コーチャーは高橋広佑。


サードの阿部亮介に指導する千葉さん。この場面も放映されると良いよね。


力のこもったピッチングを見せる浅川由樹。この頃の子供たちは、カメラを向けられても物怖じしないところが凄い。


最後に「フェニックス、ファイト!」のかけ声で取材終了。クルーの皆さまもお疲れ様でした。来年の放映を楽しみにしております。




2010.12.10 Friday 13:16 | comments(0) | - | 

江東フェニックスの体験練習

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江東フェニックスの体験練習!

12月4日(土)、晩秋の柔らかな日差しの下、夢の島球場で小学6年生を対象に江東フェニックスの体験練習が行われた。

江東フェニックスは、ご存知のように東陽フェニックスの兄貴分にあたる中学生チームだ。創部は2008年と若いが、今年も都大会進出は逃したものの、常に江東地区での大会では、優勝候補の一角を占める強豪チームだ。

この日は、東陽フェニックス、キングコンドルス、東五ジョーズやシャークスなどの子供たちが体験練習に参加して、江東フェニックスの中学生たちと野球を大いに楽しんだ。体験メニューは、まず中学生とともに準備体操、キャッチボール、そして内外野に分かれて、ノックを受けた。その後、中学三年生のキャプテン村田周平らがピッチャーを務めて、小学生がフリーバッティング、中には外野にヒットを放つ子供もいて盛り上がりを見せた。

フリーバッティングが終了すると攻守交替して、今度は学童ピッチャーが直球一本で中学生相手に投げる。もちろん距離は中学生サイズ、大人と同じ塁間27メートル、ピッチャーからキャッチャーまでは18.44メートルと、今までの学童サイズから約3メートル広がっている。しかも使うボールは少し大きめの中学生用のB球だ。最初は距離感に戸惑いながらも、そこは野球小僧の集まり、すぐに慣れて、どの子供たちも小気味良いピッチングを披露。また、守備でも各ポジションで参加した子供たちが好守を見せた。練習の仕上げに塚田監督からのノックを受けて、午後4時には体験練習を終了した。

このところ江東区にも硬式チームが増えたせいか、以前と比べて軟式野球へ進む子供が減ってきたようだ。しかし、やはり日本野球の原点は軟式野球だ。日本のお家芸でもあるスモールベースボール、機動力野球は、弾みが大きく、しかも飛距離の出づらい(そのため点も入りづらい)軟式ボール野球から発展してきたのだと、私は信じている。

今から30年以上も前の話で恐縮だが、私が大学で準硬式野球をやっていた頃に、準硬式ボール(その当時はB球、今はH球というのだろうか)を採算が合わなくなるという理由でメーカーが生産しなくなる、という話があって、確か主力メーカーのナガセゴムさんに、リーグで生産継続の陳情に行ったことがある。

とにかく体育会系のひたすらお願いの陳情を終えた後、担当の方から、軟式ボールの開発の経緯(準硬式も見かけは軟式、つまりゴムで覆われた硬式ボール)についてお話していただいた。内容は、日本でゴムボールが普及した背景に、戦後、再び野球が盛んになるにつれて、肝心の道具代が野球普及のボトルネックとなったそうだ。特にボールについては、革製の硬式ボールは耐久性に劣り、しかも価格が高い(字のごとく硬いボール用のグローブもバットももちろん高い)。それに対して、ゴムボールは耐久性に優れるとともに、価格もリーズナブルに抑えることができたため、日本で独自に開発したゴムボールを主流にして、学童、中学生へ野球を広めていった、ということだった。その後の日本での野球の普及、発展は言うまでもないことだ。

そんな日本野球の原点である軟式野球、もちろん歴史的な背景だけでなく、ボールの重さやサイズにも無理がなく、成長過程にある学童、中学生の体格にもフィットした軟式野球で、しっかりと基本を作って高校野球に進むことも大切なことだと、今回の体験練習を通じてつくづく感じた次第である。

江東フェニックスの体験練習は、これからも予定があるそうだ。また、練習の見学はいつでもOKとのこと。ご興味があれば、是非、ご連絡を。


中学生とともに準備体操。真ん中にいるのはキャプテン村田周平。江東フェニックスは2008年創部の新しいクラブチームで、村田周平は一期生にあたる。


キャッチボールは中学生と行った。中学生になるとベース間の距離も大人と同じになる。


江東フェニックスBチームの中学2年生のキャプテン前川。江東フェニックスのユニフォームは、グレーを下地にストライプが入っていて、なかなかカッコが良い。


東陽フェニックスの子供たちも体験練習に参加。ショートを守る阿部亮介。その後ろは江東フェニックスの窪寺、彼はシャークスの出身だ。


フリーバッティングでセンターにヒットを放った斎藤大地。この後にピッチングも体験させてもらった。


湯沢直也は三塁線にヒットを放っていた。どの小学生もとても気持ち良く練習させてもらっていた。


フリーバッティングの順番を待つ奥島哲(左端)と浅川由樹(右端)。


深川大会では、春も夏も東陽フェニックスと熱戦を繰り広げたキングコンドルスのエース杉浦君も、この体験練習に参加していた。センスの良さで、中学生の距離感もすぐにつかみ、ナイスピッチングを披露。


東陽フェニックスのキャプテン渕上聖司(手前)と具志堅駿も守備練習では、はつらつとしたプレーを見せていた。


練習終了後、中学生たちとグラウンド挨拶をする子供たち。


最後に江東フェニックスの塚田監督の話を聞いて、今回の体験練習は終了。是非、この中から江東フェニックスの将来を担う選手が出てきて欲しい。




2010.12.06 Monday 13:24 | comments(0) | - | 

残念、東陽フェニックスAチーム、江東ライオンズ杯一回戦で延長の末に力尽きる

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残念、東陽フェニックスAチーム、江東ライオンズ杯一回戦で延長の末に力尽きる!

11月28日(日)の10時30分から江東ライオンズ球場にて江東ライオンズ杯一回戦で、東陽フェニックスAチームが、深川ジャイアンツと激突。深川ジャイアンツとは、深川春季大会二回戦で対戦した相手だ。その時は、初回に先頭バッターに打たれたホームランのみの失点で0−1で悔しい負けを喫している。

この試合も、両チームのエースを中心にした堅い守りで、予想通りにシブい展開となる。お互いにピンチを好守で守り切り、最終回となる6回(大会規定で6回が最終イニング)まで1−1とともに譲らず延長戦に突入。しかし、7回まで相手打線を無安打(3四死球)に抑えてきたエース斎藤大地に疲れの見えてきた8回表、深川ジャイアンツのエースで3番のバッターが、一死二三塁のチャンスに右中間を深々と破る長打を放ち、自身も中継の乱れをついてホームイン、一挙に3得点して勝敗を決した。

いくつかの勝ち越しのチャンスを、深川ジャイアンツの堅い守りに阻まれてしまい、最後まで勝ち越し点を挙げることはできなかったが、熱投106球の斎藤大地、そして、彼を守り立てた東陽フェニックスAチームの健闘は大いに称えられるべきであろう。

頑張れ、東陽フェニックスAチーム!


前日の11月27日(土)には開会式が行われた。開会式前に、参加できた6年生で記念撮影。左から阿部亮介、浅川由樹、山田宏樹、具志堅駿、渕上聖司、湯沢直也、奥島哲。


前年度優勝の越中島ブレーブスの主将から優勝カップが返還される。


江東ライオンズの選手たちが自己紹介。東陽フェニックスOBの中瀬有華(深川四中1年生)も元気に挨拶した。男子に混じって頑張っているようだ。


地元江東区のチームを中心に、江戸川区、千葉などのチームも大会に参加。12月中旬まで大会は続く。


11月28日(日)は朝から晴れ上がりポカポカの野球日和。試合前のシートノックで士気を高める。


さぁ、試合開始だ!元気良くベンチを飛び出す東陽フェニックスAチーム。


初回、試合開始直後は緊張するものだが、落ち着いてゴロをさばくセカンドの湯沢直也。


二回表無死から四球でランナーを許すも、ピッチャーの斎藤大地がタイミング良く牽制を投げ、ファーストの浅川由樹の素早いタッチで相手のチャンスをつぶす。


2回裏にキャプテン渕上聖司のヒットが相手のエラーを誘い、広い外野を転々とする間にホームイン、先取点をもぎ取る。しかし、深川ジャイアンツも3回表にすかさず反撃、死球をきっかけに足を絡める攻撃で、ノーヒットで同点にされる。その裏、一死から9番ライトで先発出場した5年生の村田礼央が四球を選んで一塁に出塁するが、素早い動きから正確なスローイングを見せる相手キャッチャーに盗塁を阻止される。村田礼央には良い経験となっただろう。


2番レフトで先発出場した中瀬将輝。彼も4回裏に死球で出塁したが、盗塁を相手キャッチャーに阻まれた。深川ジャイアンツのキャッチャーは、小柄だが素晴らしいプレーを随所に見せていた。


こちらは東陽フェニックスの強肩キャッチャー具志堅駿。彼も盗塁を二つ刺した。


センターの山田宏樹。この日、サイド気味に投げてくる相手エースの投球に苦しみ、彼のバットが火を吹くことはなかった。この悔しさをバネに、より上をめざして欲しい。


6回裏に一発を期待されてピンチヒッターに起用された服部ビラル。


6回まで1−1の同点、両チームとも一歩も引かない試合展開だ。大会規定で7回から延長戦となった。江東ライオンズ球場は、スコアボードも完備された立派なスタジアムだ。


7回裏二死から、この日2本目のヒットをセンター横に放ち、盗塁も決めたキャプテン渕上聖司。しかし、後続を断たれ、サヨナラのホームを踏むことはできなかった。


最後のバッターとなった5年生の山岸廉也。彼にもこの悔しさを忘れずに、是非、来年のさらなる飛躍を期待している。


試合終了後のエール交換。負けても元気一杯に声を出していた東陽フェニックス。深川ジャイアンツの健闘を心より願っている。


この日は江東ライオンズ球場でランチ。8回103球の熱投を見せた斎藤大地。8三振も見事ながら、フォームが固まってきて課題のコントロールが改善され、この日は5四死球だった。最終回となった8回は、さすがのタフネスも握力も落ちてきて、先頭バッターの9番に初ヒットを許す。このピンチは、キャッチャー具志堅駿が盗塁を阻止するが、続く1番に四球を与え、バント処理のミスなども重なって一死二三塁となったところで、エースで3番に勝ち越しの長打を許してしまった。しかし、この敗戦は、彼にとって、またチームにとっても成長のための一つのプロセスとなったことだろう。


ランチ後、東陽フェニックスOBの小林雄士郎さん(二松学舎大付属高校3年生)と記念撮影。小林さんは、来年入学する大学で野球を続けるそうだ。彼の活躍に期待したい。また、この後に東陽フェニックスの子供たちは荒川の堤防をジョギングして汗を流した。今回の敗戦の悔しさも吹き飛んだはずだ。江東ライオンズの皆さま、大変お世話になりました。豚汁もとても美味しかったです。どうもありがとうございました。




2010.12.03 Friday 17:05 | comments(0) | - | 
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