東陽フェニックスAチーム、リトルフィッシュ(足立区)と練習試合!12月12日(日)の昼過ぎから、夢の島球場にてリトルフィッシュ(足立区)と練習試合2試合を行った。第1試合は、ともに6年生中心のチーム、第2試合は5年生を主力にしてチームが組まれた。合同でノックを受けるなど、東陽フェニックスの子供たちにとっては、とても刺激的な一日だった。
試合経過を振り返ると、第1試合は、初回、先攻東陽フェニックスのトップバッター具志堅駿が、ライト線へ二塁打を放つと、2番の阿部亮介がライト前ヒットで早々に先取点を挙げる。さらに3番の斎藤大地もレフト前ヒットで無死1、2塁とチャンスを広げたが、走塁ミスなどもあって、後が続かず1点のみで攻撃を終了。
その裏、リトルフィッシュもすかさず反撃。先発の斎藤大地が先頭バッターを死球で歩かした後、内野の凡ミス、四球などで二死2、3塁の場面で、打ち取ったかに思えた当たりを内野の送球ミスで二者生還、1−2とあっさりと逆転を許してしまう。守りが身上の東陽フェニックスにとっては手痛いミスだ。
2回、3回は、両チームともに無得点だったが、試合が動いたのは4回裏のリトルフィッシュの攻撃。6番に三塁打を打たれると、次打者にはセンター前に落とされて1失点。さらに二死から先頭に打順が帰ると三連打を浴びせられ2点を追加、1−5とリードを広げられてしまう。この三連打は、どれも内外野の間に落ちる当たりだったが、斎藤大地の球威のあるボールを、そこまで運ぶリトルフィッシュの打線に脱帽するしかなかった。
5回、6回にも1点ずつ追加点を奪われ1−7と完全に劣勢の東陽フェニックス。また、5回表からスイッチしたピッチャーの速球を打ちあぐみ、ランナーも出せない状態が続く。
そして迎えた7回表、ここから東陽フェニックス打線がようやく火を吹く。まず、先頭の斎藤大地が四球を選ぶと、4番のキャプテン渕上聖司が左中間へ2ランホームランを放ち3−7と反撃ののろしを上げる。
続く5番の早坂怜が内野エラーで出塁すると、6番の浅川由樹がうまく外角球を流し打ってチャンスを広げる。一死後に、8番の5年生鈴木衛が粘って四球で満塁。ここで代打で登場した5年生高橋広佑は、なんと押し出しのデッドボール。流れが一気に東陽フェニックスに向かう。この満塁の好機に、一番の具志堅駿が、起死回生の7−7の同点となる走者一掃の三塁打を左中間に放つ。
そして逆転となる1点を、2番の阿部亮介がスクイズでもぎ取る。彼は、夏の横浜遠征で、絶好機にスクイズを失敗してしまい、これが響いてチームを勝利に導くことができなかったが、そのお返しとばかりに、最高のスクイズバントを決めることができた。これを成長と呼ぶのだろう。
7回裏は、前の回からリリーフした渕上聖司が、同点のランナーを背負いながらも要所を締めて、結局この試合は、8−7で逆転勝利を飾ることができた。最終回に、6点差を引っくり返したこともさることながら、本当に久しぶりに、打って勝った試合となった。
5年生中心で臨んだ第二試合は、Bチームキャプテンの中瀬将輝が先発。2回裏に四死球と長打など3点を失うと、3回裏にも四球と長打で1失点、0−4と点差がついてしまう。
対する東陽フェニックス打線は、この日、大当たりの具志堅駿の右中間3塁打一本のみで抑えられていたが、ピッチャーが変わった4回表に追撃開始。一死後に、鈴木衛が試合ではじめてのヒットをライトへ飛ばすと、山岸廉也が内野エラーで出塁。さらに具志堅駿が、ライト前ヒットで続いて満塁のチャンスを演出。ここでようやく当たりの出てきた阿部亮介が、右中間へヒットを放ち、二者が還って2−4となる。
次打者の代打仲田愛加が四球を選んで再度満塁の場面で、動揺したのか相手ピッチャーが悪投して1点追加、3−4と1点差まで迫る。しかし残念ながら反撃もここまで。相手ピッチャーの気迫が優ったのか、この好機に二者が打ち取られ3−4のまま時間切れで試合終了。
二連勝とはならなかったが、第二試合も粘り腰を見せることができた。小粒な打線ながらも、コツコツとつないで行けば点を取ることができる、ということを子供たちも実感できた試合だったのではないだろうか。どんな展開になっても決してあきらめずに前へ進む、ということを常に実践してもらいたいと思っている。
逆転て気持ち良いよね!劣勢に立たされても決してあきらめるな!!楽しもうぜ!!!
両試合ともに出場した早坂怜だったが、彼のパワフルなバッティングを披露することができなかった。次は頼むぜ!
先発した斎藤大地。この日は制球がままならず球数も多かった。つまりながらも外野に飛ばされ7失点、しかし味方打線の奮起でこの点差を引っくり返してもらった。
セカンドゴロをさばく湯沢直也。もっと前へ、そしてもっと素早くボールに反応しよう。
ファーストへ送球するサードの阿部亮介。随分と肩も強くなってきた。バッティングの調子も上がってきたぞ。
7回の猛攻の時に、うまく外角球を流し打った浅川由樹。これができるようになると打率もアップするぞ。
5年生の鈴木衛は、第一試合では粘って四球を選び、逆転のお膳立てに一役を買った。第二試合では、ライトへ初ヒットを放ち、前日のライトフライの処理とともに日々新しい経験を積んでいる。野球って楽しいよね。
両試合で6打数5安打と大当たりの具志堅駿。第一試合では、最終回となる7回表に同点打となる三塁打を放った。サードへ爆走中。
第一試合で初回に痛恨の2点タイムリーエラーをするも、7回表に逆転の口火を切る2点ホームランを左中間に放ったキャプテン渕上聖司。最終回は彼が締めた。いつも言ってるように、失敗OK、チャンスは必ずまた巡って来る。
第二試合で先発したBチームキャプテンの中瀬将輝。小柄ながら、なかなか球威のあるボールを投げる。この冬いかに鍛えるかでエースになれるかどうか決まるだろう。
第一試合ではライト、第二試合では4番レフトを任された5年生の山岸廉也。彼のバットがいつ火を吹くか、とても楽しみにしている。
第一試合では、代打で値千金のデッドボール(?)、第二試合ではサードを守った5年生の高橋広佑。内野の動きとしては、まだまだのレベルだが、中瀬と同様に、磨きをかければ素晴らしい選手になるだろう。
仲田愛加は、前日に足にマメができてしまい(ピッチャー頑張りすぎたか)、先発出場は逃したが、第二試合の最終回となった4回表に代打で登場、四球を選んでしっかりと後ろにつないだ。
足立区の強豪リトルフィッシュとは、お互いのグラウンドで、いつも練習試合を楽しんでいる。本日は、遠いところわざわざ来ていただき、どうもありがとうございました。バナナとても子供たちが喜んでおりました。ご馳走様でした。来年もお付き合いいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。