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東陽フェニックスAチーム、残念、深川秋季大会一回戦で敗れる!9月17日(日)の午後に夢の島球場6面にて、第49回深川秋季大会一回戦が行われ、元加賀と対戦した東陽フェニックスは、得点機を生かすことができず0-4で敗れ、残念ながら一回戦で姿を消した。
元加賀は、春の大会でも対戦した相手、今度こそは、という想いを強くして臨んだこの試合だったが、またしても厚い壁に阻まれてしまった。
先攻元加賀で始まったこの試合、先発の佐能虎太郎が、内野のエラーで先頭バッターの出塁を許すと、動揺したか続くバッターを四死球で歩かせいきなり無死満塁のピンチを招く。ここで4番バッターを迎えるが、佐能虎太郎も開き直ったか、思い切りの良いピッチングで、セカンドゴロの抑える。この間に、1点を失うも、続く5、6番を三振、キャッチャーフライに仕留め、失点はこの1点のみ。以前ならば、チーム全体が動揺して、大量点を許す場面だったが、最少失点で切り抜けることができた。ひと夏の成長の跡がうかがえた初回の攻防だった。
その後、完全に立ち直った佐能虎太郎のピッチングが冴え、2、3回は得点を与えず危なげないピッチングを展開する。しかし、その間、東陽フェニックス打線は、ランナーを出すも元加賀のピッチャーも強気のピッチングに押されホームを踏むことができない。
こう着状態が続いた4回表の元加賀攻撃、一死からヒットでランナーを許すと二盗、続くバッターのセンター前ヒットであっという間に1点を追加されてしまう。この辺が、元加賀伝統のそつのないプレーというべきだろう。少ないチャンスで足を絡めてチャンスを広げ、次のバッターが得点につなげるバッティングを見せる、まさに点ではなく打線になっている証拠だ。
5回は、両チームとも無得点。6回表からは、東陽フェニックスはキャプテン鳥居稔太にスイッチ。しかし、疲れの見えてきた佐能虎太郎に替わって、早めの継投でこれ以上の失点を防ぐ狙いだったはずが、内野の守備の乱れなどで、痛い2点を追加され、4点とリードを広げられてしまう。
その裏には、東陽フェニックスも、ようやく元加賀のピッチャーを捉え、一打同点のチャンスを作るも、相手投手の気迫が勝り無得点。7回も得点することができずに0−4で完封負けを喫した。
見るところ実力的には大差はないが、だからこそ、1点の重み、失点につながるエラーの影響を思い知らされた試合だった。いつか追いつける、と思いつつ、我慢の為所で失点を重ね、徐々に相手の背中が遠のく、という東陽フェニックスにとっては、歯がゆさを感じる試合展開だった。
しかしこれも経験の一つ、打つ、投げるでは力の差はない。しかし、野球はそれだけでは勝てない、ということを知って欲しい。ちょっとしたエラー、四死球というミスの違いで点差というものは開いて行くもの。
ミスを犯したときに何をするか、失点を防ぐためには自分、チームが何をすべきか、ということを考えて欲しいと思う。
得点を取るには、「出る」、「進める」、「返す」というプロセスから成り立つが、ここのどこを分断すれば失点を防げるかを、そのために己は、チームは何をすべきか、じっくり考えてみて欲しいと思う。逆に攻撃では、このプロセスをいかに上手に回して得点につなげるか、この試合は、それを考える良い事例になるはずだ。
野球は、サッカーやラグビーと違って、「考える」時間が長く与えられている。将棋や碁のように、一球一球のプレーの合間に「考える」時間が与えられている特異なスポーツだ。六年生たちには、そこにそろそろ醍醐味を感じて欲しいと思う。
負けて強くなる。
頑張れ、東陽フェニックスAチーム!
さぁ、プレーボールだ。整列は気合の入る時でもある。挨拶後、声を出す東陽フェニックスの選手たち。
先発の佐能虎太郎(東陽小6年)。ボールに威力があり体の強さを感じる。股関節を柔らかく使えるようになれば、もっともっと速いボールを投げられるはずだ。
ショートのキャプテン鳥居稔太(東陽小6年)。6回からリリーフでマウンドにも立った。最終回にヒットを放ち維持を見せていた姿が印象的だった。
ファーストの趙ミンウ(東陽小6年)。バントシフトで猛然とダッシュをかける。この試合、バッティングでは不完全燃焼、やり残したことが沢山あるはずだ。
サードの田村慶太郎(東陽小6年)。サードにコンバートされて以来、本当に守備が上手くなった。彼には一つのミスに考え過ぎず、思い切りの良いプレーを期待したい。
センターからレフトに指示を出す高橋歩(三砂小5年)。この日のレフトは4年生の佐能凛平が守った。頻繁に声をかけて下級生を元気づける、そんなことが自然にできる選手だ。
この日、千葉方面で雨が降ったのか、試合途中で大きな虹がかかった。
セカンドは早坂陸(豊洲北小5年)が守る。このひと夏でバッティング、守備力ともに向上した。後は、精神面の強さが課題、失敗オーケー、次で取り返す、という強い気持ちを持ってプレーして欲しい。
キャッチャーの岡部聡太(番町小6年)。キャッチャーフライへの反応は素晴らしい。これにガッツが加わればもっと素晴らしいプレーヤーになれるぞ。
レフトは4年生の佐能凛平(東陽小4年)が守った。今回は、チーム事情から、Cチーム(4年生以下)を代表して、Aチームに参加、しっかりとチームに貢献している。当たりの強い6年生にも負けてはいない。
ライトの岡林大和(東陽小6年)。継続は力なりを体現している選手だ。もっと欲を出せば、さらに上達する、ということを実感して欲しい。
ピンチでマウンドに集まる選手たち。ここで笑いの一つの出るくらいの図太さを持って欲しい。取ったら取り返す、それが野球だ。
今回、Aチームに助っ人として参加した藤田悠(豊洲北小2年)と勝原大進(南砂小1年)。二人とも、ファウルボールを拾いに超ダッシュで向かい、超ダッシュでベンチに帰ってきた。エライぞ!
0−4で残念ながら敗れたが、この試合で学んだことは多かったはず。負けて強くなって欲しい。しかし、子供の背中姿って、成長を感じていいなぁ、好きな光景の一つだ。
試合前に挨拶に来た玉井駿輔と大山翔太の二人。玉井駿輔は、4年前の甲子園に関東一高のメンバーとして春夏出場を果たした。二人には、私も学童時代はメチャクチャ厳しく接するも、遊びも全力、思い出が沢山あるが、しかし大きく成長したものだ。