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東陽フェニックスAチーム、第46回関団連東京支部大会本大会で準優勝!
12月3日(土)の11時30分から滝ケ原運動場2面で関団連東京支部大会決勝が行われ、決勝の舞台まで勝ち上がって来た東陽フェニックスは南大谷ドリームス(町田市)と対戦、0−9と完敗を喫したものの準優勝、夏の合宿に立てた「三位以内に入る」という目標を、深川秋季大会に続いて達成した。
今年の東陽フェニックスAチームは、6年生が3人と最上級生が少なく、夏までの大会は、エラーが頻発して力負けしてしまう試合が多かったが、真夏の練習、大会で、何かをつかんだ6年生が軸となり、深川秋季大会では三位入賞、そして関団連東京支部大会本大会では厳しい試合を勝ち抜いて決勝の舞台まで勝ち上がって来ることができた。ちなみに、2007年にも同じ大会で決勝まで勝ち上がったが、決勝で倉田スターズに惜敗したが、その時以来の決勝進出となった。
試合を振り返ると、ジュニアの部の表彰式が終了し、優勝の興奮が冷めやらない中、先攻の南大谷ドリームスに対して、先発の佐野颯穏が、三振、三邪飛で簡単に二死を取るも、3番バッターに緩いボールを合わされて左中間二塁打、さらに4番バッターにもレフトオーバーの二塁打を浴びて早々に先取点を奪われる。一方、早めに追いつきたい東陽フェニックス打線は、相手左腕の緩急のあるピッチングに翻弄され、3回までに小杉太生のヒット1本に抑え込まれてしまう。
立ち直った佐野颯穏は2回、3回と三者凡退に退けるも、0−1の緊迫した展開となったのは3回まで。
4回表に先頭の4番バッターを四球で歩かすと、神経質になったのか、佐野颯穏が牽制を繰り返した挙句に悪投で二進を許し、続く5番バッターの内野ゴロを今度はバックが簡単にエラー、さらに盗塁を決められて無死二三塁とされる。6番バッターの当たりはショートゴロ、ホームを狙ったランナーを、八木大地が絶妙のバックホームで封殺して、チームに冷静さを取り戻したと思われた。
しかし、なおも続く一死二三塁のピンチに、次打者の投ゴロの間に1点を失ったものの、一つずつアウトを増やして行けば良い場面で、二塁ランナーが三塁をオーバーランしたのを見て、ファーストの平川光希が慌てて三塁へ大暴投、二塁ランナーにもホームインを許して無駄な追加点を与えてしまう。
その後は、悪い時の東陽フェニックスに逆戻り。リズムを崩した佐野颯穏は、下位打線に2安打1死球、おまけにセンターの内橋由陽が、ただのフライをカエル飛びでエラー、6年生のミス、エラー連発で、一挙5点を失い、0−6とリードを広げられてしまった。その後も失点を重ねた東陽フェニックスは、結局、7回0−9と決勝の舞台で、残念ながら大敗を喫してしまった。
この大会、6年生3人が原動力となって決勝まで上がって来たのも事実、しかし、決勝の大敗も6年生のプレーが原因。これが野球、野球の神様が、6年生にアメとムチを与えて、さらなる成長を促してくれているとしか思えない試合となった。6年生最後の公式戦、しかも決勝の舞台で、やり残したこと満載の試合を演じた6年生は、「中学でも野球を続けよ、そして課題を克服せよ」との野球の神様のメッセージを真摯に受け止めて、次のステップに進んで欲しいと思う。
野球の神様の手荒い祝福(?)を受けて終了した6年生にとっては、ある意味、学童野球最後の公式戦は、しかも決勝の試合は、思い出深いものになったことだろう。本大会での悲願の優勝は、またも持ち越しとなったが、これもそれほど甘くないよ、という野球の神様のメッセージ。次年度以降の選手たちに、再び挑んで欲しいと思う。
6年生三人は、同学年が少ない人数ながらも私の叱声にも耐え、苦労しながら下級生の多いチームの先頭に立ちながら、よくぞここまで成長したと思う。でもまだまだ、君たちの伸びしろはそんなものではない。自分に限界を作らず、常に挑戦、失敗を恐れず、前へ前へと進んで欲しいと心から願っている。
これで6年生の公式戦は終了、あとは親善大会の12月の江東シニア杯、来年1月の東京ベイボーイズカップに参加しながら、中学クラブチームの体験会に参加して、次のステップへの準備に入る。とはいえ、3月の卒部会まで、東陽フェニックスの最高学年の選手として、5年生だけでなくAチームに上がって来た4年生、そして3年生以下の選手たちの見本として、しっかりと振る舞って欲しい。君たちの振る舞いが、次年度の後輩たちの成績に大きく貢献するとともに、彼らの心の中に、君たちの生き生きとプレーする姿を刻み込ませて欲しいのだ。
頑張れ、東陽フェニックス! 最後まで頑張れ、6年生!!
握手をして先攻後攻のジャンケンをする両チームのキャプテン。
先発メンバーの発表、そしてこの試合に臨む意気込みを選手たちに
伝えるキャプテン佐野颯穏(東陽小6年)。
ジュニアの部と同じく選手紹介のためにベンチ前に並ぶ東陽フェニックスの選手たち。
名前を呼ばれると一人一人が思い込めたメッセージを叫んで整列に加わる。
さぁ、待ちに待った決勝だ、元気良く行こうぜ。
風も無く穏やかな冬の青空の下、試合が開始された。
先発のキャプテン佐野颯穏は、4回に崩れてしまったが、7回二死まで
投げ抜き力尽きた。完投こそできなかったものの、炎の120球だった。
ここまで投打で活躍したキャプテンも、ついに刀折れ、矢尽きた状態だったが、
本当に大きく成長した。しかし、こんなところで立ち止まっては行けない、
もっともっと自分を追い込んで、さらに上をめざせ、君ならばできる。
1番センターの内橋由陽(東陽小6年)は、3三振にエラーと散々な結果に
終わったが、ここまで来れたのも彼がトップバッターに座り、突破口を
開いた活躍があってのこと。やり残したことは中学で、そして高校で
やり遂げるのだ。すぐに甘える自分を捨てて、好きなことならば、とことん
突き詰めてみようぜ。
5番ファーストの平川光希(四砂小6年)も、入れ込み過ぎたせいか、
この試合、良いところは何もなかった。しかし、佐野、内橋同様に、
彼のバッティング、守備で、ここまで勝ち上がって来たのだ。君も
やり残したことは沢山あるはず、勝手に自分で限界を作らずに、
壁をぶち破って、次の壁に挑戦する楽しさを感じて欲しいのだ。
サードで先発した小杉太生(明治小5年)は、相変わらず大雑把な
プレーでミスを重ねるものの、他のバッターが苦しむ中で、ヒットを
放ち、この試合でも意外性のあるところを見せた。
レフトで先発出場した菅谷大翔(南砂小5年)は、三振を恐れない
スイングで、5回裏にヒットを放った。その思い切りの良さが、
君の魅力なのだ。自分の魅力をずっと大事にして欲しい。
セカンドを守った尾崎隆之介(南砂小5年)は、今まではエラーをすると、
どうしても引きずることが多かったが、この試合、負けじ魂を見せて、
ミスの後、飛球を好捕し、必死に上級生のボールに食らいついて内野安打も放った。
ショートを守った八木大地(南砂小5年)は、1安打1四球、そして守備でも
好プレーを見せた。でも何か物足りないのだ。卒のないプレーだけでなく、
熱く燃えたぎるような、流れを変えることのできる魂のこもったプレーを見せてくれ。
相手先発左腕は、緩急を交えて東陽フェニックス打線を抑え込んだ。
東陽フェニックスもチャンスはいくつかあった。3回裏には無死一塁、そして、
5点を失った直後の4回裏にも無死二塁からヒットでつないだが、ランナーの暴走で
ホームで封殺されてしまった。この辺が5年生の課題。点差を少し出も縮めたい
場面でも、試合の流れを読まずに、何でもかんでも走ってしまう。好走塁と
暴走が紙一重、と言われるが、早く追いつきたい、点差を縮めたいという時に、
しかもクリーンアップが控える打順に座りながら、こういった暴走、凡打は
ないだろう。観察して考えて準備する、これは、ベンチ、ベースコーチにも言えることだ
下位打線にも関わらず、深い守備位置を取って間に落とされる。
守備位置もバッター、投手の調子、アウトカウント、ランナーの状況など
で考えなければいかないこと。ここに野球の面白みがあるのだ。
野球は「間」のスポーツと言われるが、野球とは、一つ一つのプレーの間に
考える時間がある深いスポーツということ、これを理解して欲しい。
好プレー、珍プレーも含めて、ベンチに帰って来た時は、ハイタッチで迎える。
失敗したプレーでも、次に取り返せば良いのだ。ライトの門内秀悟(南陽小5年)も、
ミスをしたものの、気持ちを切り替えて打席に向かう。
キャプテン佐野颯穏、チームを引っ張るために悩み、自分のピッチング、
バッティングの不調に苦しみ、しかしそれを乗り越えて、決勝まで
チームを連れて来た。野球は「間」のスポーツと言われるが、もう一つ
大事なことは「チーム競技」であること。守備では、1人のバッターを9人で倒して、
ホームインを許さない。一方、攻撃では、ホームランという個人技はあるものの、
出塁したランナーを、一つ一つ進めて得点を挙げ、1点でも多く相手より
点を奪って勝利を争うゲームなのだ。仲間の力を結集するためにも、中心で
リーダーが、苦しい時も声を上げて、メンバーを元気づけて勝利に導かなければ
ならない。この1年、彼自身、貴重な経験を積んだのではないだろうか。
サードで途中出場した山岸奏斗(南砂小5年)。最終回の打席でもヒットを
放って気を吐いた。やればできるのだ、自分で勝ってに落ち込まないことだ。
最終回となった7回表、ついに力尽きたキャプテン佐野颯穏の後を
受けて、一死満塁のマウンドの上がった八木大地。しっかり後続を
二個のショートゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。ショートに回った
佐野颯穏は、その二つのショートゴロを、しっかりとさばいたが、
これも野球の神様の演出だろうか、「リリーフを仰いでも、お前が
始末をつけよ」と、野球の神様のチャレンジに応えることができた。
キャッチャーの勝原大進(南砂小5年)は、この試合では6個の盗塁を
許してしまい、強肩を披露する機会がなかった。なぜ?と自分に問いかけて、
さらなる成長を望みたい。
試合後、エールの交換を行う両チームの選手たち。完敗したものの、
何か気持ち良さを感じる試合だった。きっと大差がついても、相手チームの
一生懸命なプレーが、そう感じさせたのだろう。
内容もスコアも完敗、でも私の中でも想い出に残る試合となった。
試合終了後、私なりの感謝と次のステップへ臨むメッセージを、
6年生3人に伝えた。この1年間楽しませてもらった、ありがとう!
君たちと過ごした時間は、私にとっても忘れがたいものだ。
表彰式のために整列する両チームの選手たち。準優勝でも立派、胸を張ろうぜ。
南大谷ドリームスの皆さん、優勝おめでとうございます!
準優勝の表彰を受けるキャプテン佐野颯穏。
鈴木会長から準優勝メダルをかけてもらう東陽フェニックスの選手たち。
選手全員がメダルを受け取るのも、本当に久しぶりのことだ。今年最後の
大会でメダルを授与されるなんて、努力が報われて本当に良かったね、おめでとう!
やっぱり全員でメダルを胸にするのは素晴らしい光景だと思う。
敢闘賞には、平川光希、佐藤選手、勝原大進の三名が選ばれトロフィーが
授与された。この試合だけでなく、準決勝の結果も考慮されての受賞、これも
本当に素晴らしいことだ。おめでとう!
優秀選手には、キャプテン佐野颯穏が選ばれた。準決勝のオールシャインズ戦では、
エース同士の息詰まる投手戦を制した。おめでとう!
6年生三人は、夏前まではへっぽこだったが、その後、自分の強みを
生かして大躍進、本当に良く頑張った。
優勝旗こそ逃したが、これは後輩たちの宿題としてとっておきましょう。
お父さま、お母さまたちと一緒に準優勝の記念撮影だ。
優勝した南大谷ドリームスの選手たちと仲良く記念撮影。中学、高校に
進んで、またグラウンドで会おうね。
五厘刈りを競う二人、二人とも、ヘアスタイルも姿勢も野球小僧だね。
朝早くから長い一日だった。ジュニアの部、本大会と決勝を二試合戦い、
優勝に準優勝、冬の太陽が暮れて行く中、今年最後の公式戦を無事に終了した。
選手、そして支えてくださったご父母、関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。