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東陽フェニックスAチーム、第71回江東大会で準優勝!
5月4日(日)の緑の日の祝日の9時から夢の島6面にて、五月晴れの爽やかな晴天の下、第71回江東大会決勝、東陽フェニックス対七北クラブの一戦が行われた。
2回表に1点を先行された東陽フェニックスは、5回裏に2点を奪って逆転に成功したが、1点差リードで迎えた最終回7回表に、二死二塁から相手キャプテンにタイムリーヒットを浴びて2−2の同点に追いつかれてしまう。さらに江東大会史上はじめとなるサドンデスでの勝負では、同点に追いついた七北クラブの勢いを止めることができず、ミスもあって4点を奪われてしまった。その裏、最後まであきらめない東陽フェニックスも、押し出しで1点を返して、なおも無死満塁と攻め立てたが、次打者の鋭い当たりが好捕されて併殺。さらに続くバッターも、空振り三振に倒れてゲームセットとなった。
激闘を制した七北クラブに優勝旗は譲ったものの、18年ぶりの決勝進出を果たし、準優勝と立派な成績を上げることができた東陽フェニックス、今大会を通じて彼らの健闘が光った。
初回、先攻の七北クラブに対して、先発の小杉太生が、先頭バッターにヒットで出塁を許すと、2番には死球を与えて無死一二塁のピンチを招く。続く3番を内野ゴロで三塁封殺に抑えたものの、4番には鋭い当たりのライト前ヒットを浴びたが、ライト平川空汰の好返球で一塁ランナーを二塁でアウトにして二死一三塁として、続くバッターを三振に抑えて何とか無失点で抜けた。その裏、東陽フェニックスも、同様に一死一二塁のチャンスを作るが、主軸が凡打に倒れて得点できず、両チーム同じような展開で初回を終了した。
お互い先取点を奪えず初回の攻防を終えたが、2回表には、小杉太生が先頭に四球を与え、初回同様に無死から走者を許すも、ここは、強肩捕手の勝原大進が盗塁を阻止。しかし、それで波に乗るかと思われた小杉太生だが、次打者に二塁打を浴び、さらに二連続暴投で簡単に先取点を与えてしまう。さらに、二死から9番バッターにも四球と不安定なピッチング。ここでたまらずベンチはキャプテン八木大地にスイッチすると、迎えたバッターを期待通りに二球で捕邪飛に抑えて、それ以上の失点を防いだ。まさに大事な場面で、キャプテンらしい中心選手としての働きを見せてくれた。
その後は、両投手ともに持ち味を生かして三者凡退の山を築き、投手戦の様相を呈したが、膠着状態の試合が動いたのは5回。
5回表の七北クラブの攻撃で、快足の8番バッターに内野安打を許すと、盗塁、送りバントで一死三塁とされ、さらに四球、盗塁で二三塁と攻められたが、2、3番の強打のバッターを迎えた場面でスイッチの入った八木大地は、渾身のピッチングで、遊飛、三直に仕留め、気持ちの入ったピッチングで追加点を与えなかった。
ピンチの後はチャンス、その裏、不甲斐ないピッチングで降板し、再起のチャンスを狙っていた小杉太生が粘って四球で歩くと、次打者のバント失敗で、一旦は流れが変ったものの、門内秀悟が気力のヒットでつなぎ、さらに尾崎隆之介が内野安打で続いて、下位打線で一死満塁のチャンスを作る。続くバッターが三振に倒れて二死とされるが、ここで打席に入ったキャプテン八木大地の気迫の一打は、同点の内野安打となった。
さらに、気落ちしたのか、勝原大進が押し出しの四球を選んで、ついに2−1と逆転に成功、しかし、さらに畳みかけたい場面だったが、相手ピッチャーが立ち直って、次打者が外野フライに打ち取られ、それ以上の追加点を奪うことができなかった。
こうして2−1と東陽フェニックスが1点リードのまま迎えた最終回7回表だったが、冒頭で述べた通り、一死から快足の8番バッターに四球を与えると、盗塁を決められて一死二塁とされ、次打者を三振に抑えたものの、1番バッターの相手キャプテンに二球目をセンター前に持って行かれ、下がり気味に守っていたセンターからの返球が、あと一歩及ばずに同点のホームインを許して、ほぼ手中にしていた優勝旗がポロリとこぼれ落ちてしまった。
江東大会史上初のサドンデスでの勝負になったが、流れは土壇場で追いついた相手チームへ。東陽フェニックスにとっては不運な当たりもあったが、5連続安打を集中され4点を失い、さらに、反撃を試みるも、押し出しで1点を返したものの、鋭い当たりが相手に好捕されて併殺で万事休す。結局、3−6で敗れ、18年前と同様に準優勝となった。
しかし、「これが野球」、まさに、That's baseball. という試合とだった。
両チームともに、死力を尽くして戦った末の結果が、東陽フェニックスの準優勝。もちろん負けて悔しさは残るものの、試合後、ある意味、爽やかさすら感じることができたのは、決して私一人ではあるまい。それは準優勝という結果に至るまでのプロセスが、とても充実したものだったからに違いない。本当にナイスゲームだった。
江東大会の決勝という大舞台で、こんな素晴らしいゲームを一緒に演じてくれた七北クラブに感謝するとともに、東陽フェニックスの選手たちには、大きな拍手を送りたい。昨年は、6年生が少ない中、各大会では、上級生相手に果敢にチャレンジし、冬から春にかけては、トレーニングと基本練習に励み、多くの練習試合で失敗を重ね、その都度、反省と課題解決を繰り返して来た。
そして4月の第71回江東大会を迎え、一つ一つ勝ち星を重ね、進化しながら決勝戦まで勝ち上がって来た。今回も、18年前と同じく江東区の頂点に立つことはできなかったものの、「負けて強くなる」をチームスローガンの一つに掲げる東陽フェニックスの選手たちにとっては、「まだまだやり残したことがあるよ、もっと強くなれ」、という野球の神様の言葉が聞こえてくるような、東陽フェニックスらしい素晴らしい、思い出深い準優勝となった。
ところで、東陽フェニックスは、優勝した七北クラブとともに、5月27日(土)から始まる全日本大会東京都予選に江東区代表として出場することが決まっている。この大会は、学童野球の甲子園と呼ばれる8月に行われる全国大会(高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会、マクドナルド・トーナメント)の東京都代表を決める大会だ。江東区代表として、他のチームの想いも乗せて、思い切り戦って欲しいと思っている。
ますは、準優勝おめでとう!
でも、まだまだやり残したことが沢山ある、また課題を一つずつ解決して、次の目標を達成しよう!!
頑張れ、東陽フェニックス!!!
ついに決勝まで勝ち上がって来た。丁寧に一戦一戦大事に戦って来た
結果だ。決勝でも投手を中心に守りを中心とした野球を貫こう。
試合前の練習は、選手それぞれがテーマを持って、自分のプレーを
確認したり、気持ちを高めて行く大切な時間だ。
背番号確認の受け答えにも力が入る。でもリラックスも大事だよ。
決勝では、お母さま方のアナウンスで、選手一人一人が紹介された。
選手個々が想いを込めた言葉を叫んだ。
さぁ、試合開始だ、今まで学んで来たことのすべてをぶつけよう。
先発の小杉太生(明治小6年)は、今大会、途中降板する場面が度々あった。
なかなか感情をコントロールできず、不安に支配されしまって緊張が高まった
せいか、彼本来のピッチングを披露することができなかった。人とは弱いもの、
しかし、失敗やミスのといった弱さから学ぶことは多い。弱いからこそ考える、
そして成長できるのだ。君には誰にも負けない速球がある。その速球を自分の
軸にして、バッターに立ち向かって欲しい。自分の軸さえあれば、無用な緊張も
することはないはずだ。そしてたとえ打ち込まれたとしても、なぜ?と考えて
抑える方法を編み出せば良い。人はその繰り返しで成長し続ける、ということを
覚えて欲しい。
四番を任された菅谷大翔(南砂小6年)。この試合だけでなく大会を通じて、
チャンスで打席に立つことが多かったが、力が入って彼本来のパフォーマンスを
披露することができないこともあった。いつもいつも打てるものではない。野球とは、
失敗のスポーツなのだ。結果を恐れず、思い切って行こうぜ。
平川空汰(東陽小6年)は、この大会で、大きく成長した選手の一人だ。
びくびくしながら守備に入り、打席に立つことが少なくなった。人と比較ばかり
せず、自分の良い所を最大限に生かしたプレーを心がけよう。
ベンチから相手チームを観察できるようになった。観察して、考えて、準備する。
そんなことができるようになったことが嬉しい。
相手先発投手は、立派な体格から力のある速球を投げ下ろして来た。
力任せの投球ではなく、バッターに対して丁寧に投げていたところが
素晴らしい。
5番サードの山岸奏斗(南砂小6年)は、気持ちにムラがあるところが
弱みだが、一度気分が乗り出すと止まらない魅力がある。そろそろ自分の
弱みに気づいて、チームメイトから信頼される選手をめざして欲しいのだ。
君ならばできるはず、オレはこんなもの、と自分に限界を作らずに、
ガツガツとやって欲しい。
18年ぶりに江東大会の決勝に進出し、準優勝できたのは、なんと言っても
キャプテン八木大地(南砂小6年)の大活躍を抜きには語れない。先発が
崩れてリリーフして試合を立て直し、チャンスではしぶといバッティングを
見せた。まさに大車輪の働きだった。しかし、これ食らいの活躍で満足してはいけない。
もっともっと貪欲に野球に取り組んで、野球の奥深さを知って欲しいと思う。
門内秀悟(南陽小6年)は、大会中、バッティングの不振に苦しんだが、
ようやくこの試合、大事な場面で快打を飛ばすことができた。練習はウソをつかない。
この言葉を胸に、さらに精進を積んで欲しい選手だ。
5回表に二死二三塁で相手中軸バッターを迎えてマウンドに集まる
東陽フェニックスの選手たち。
野球は団体競技、グラウンドもベンチも一体になってこそ、勝利が近づいて
来るのだ。
尾崎隆之介(南砂小6年)は、時には攻撃の起点に、時にはつなぎの
役目を果たして勝利に貢献した。また、彼の堅守で、何度かチームの
危機が救われたこともあった。以前は、ややもすると淡泊な性格が出る
こともあったが、本当に粘り強くなって来たことに成長の跡を感じる
ことができる。
同点に追いついた7回裏に、キャッチャーからマウンドに上がった
相手リリーフ投手は、前日の深川ジャイアンツ戦で見せた気迫のピッチングを、
この試合でも披露して、東陽フェニックスの追撃を阻んだ。
サドンデスでは4点を追う展開となった。
勝原大進(南砂小6年)は、最後の打席で四球を選び、次につなげる
気持ちを全身で表した。この大会、厳しいところを攻められ、しかも
四球が多かったが、無理に引っ張ることもなく、自分のスタイルを貫ける
ようになって来た。チームの中心選手たるべく、全員の先頭に立ち意識も
徐々に芽生えて来て、これからが益々楽しみになって来た。
江東大会史上初の決勝でサドンデスまでもつれ込んだ試合となったが、
最後は、東陽フェニックスが力尽きてしまった。また出直し、頑張ろうぜ。
試合後、みんなで集まって反省会。負けて強くなるのだ。
閉会式が行われ、七北クラブに優勝旗が渡された。おめでとうございます!
東陽フェニックスのキャプテン八木大地に、準優勝の表彰状が江東連盟会長から手渡された。
準優勝のトロフィーを手にする菅谷大翔。
準優勝おめでとう! 優勝まであと一つ足りなかったが、それは次の
お楽しみに取っておくことにしよう。
準優勝の銀メダルを首にかけてもらう東陽フェニックスの選手たち。
18年ぶりに準優勝の原動力となったキャプテン八木大地を先頭に、
東陽フェニックスの選手たちが整列だ。
4月9日に開幕、出場42チームの頂点に立ったのは七北クラブ。東陽フェニックスは
準優勝に終わったが、選手たちは、この1カ月間で大きく成長し充実した大会となった。
都大会では、さらにブレークして欲しい。
閉会式終了後、18年ぶりに戻って来た準優勝トロフィーを中心に、
ご父母の皆さまも加わって記念撮影だ。
準優勝トロフィーを前にして、笑顔の東陽フェニックスの選手たち。
平成11年、平成29年のタグを並べた。取り戻すのに、随分と時間がかかった
だけに私自身も感慨深い。
18年前の準優勝メンバー。この写真は、前年の平成10年に、新人戦で
江東区で優勝し、都大会に出場した時に、丁度、松坂大輔さん(現ソフトバンク)が
ドラフト前で江戸川南シニアに練習に来ていた時に撮影したもの。当時は、
黄金メンバーが去って、6年生から2年生までで、たった14名しかいなかった。
まさに、ここから今の東陽フェニックスが作り上げられて来たのだ(私も30代だ)。
この選手たちも、ある者は中学教師として野球部の監督となり後進を育て、
またある者は消防士として東京の安全を守る立派な社会人となっている。
現在の東陽フェニックスは、ABCクラスすべてに選手が揃っている。
これからも、多くの新入部員に加わってもらい、新しい歴史を作って
欲しいと思っている。頑張れ、東陽フェニックス!